激痛は「スーパーハイテンション」でカバーするぜ!

 左足首痛のJ1山形FW田代有三(27)が、9日のホーム東京戦にも強行出場する構えだ。1日の名古屋戦で痛めたが、5日の大宮戦で86分間プレー。7日はジョギングで状態を確認した。「歩けないほど痛くない限り、大丈夫です」と気丈に語った。

 チーム最多4得点の田代。得点源の離脱も覚悟した小林監督に、自ら大宮戦出場を志願していた。出場するからには、下手なプレーはできない-。痛み止めを服用しても消えなかった患部のうずきを、田代は独特の方法で“治療”した。「わざと思いっきり走って、アドレナリンを出した」。患部の悪化を恐れずに駆け回り、何度もスライディングしているうちに「痛くなくなった」と笑う。

 ツートップの相棒古橋が前節今季初ゴールを決め、右ひざ痛のFW長谷川も戦列復帰が間近だ。ストライカーの闘争心をかき立てる材料は、たっぷりある。田代は「決めないと、という気持ちが強い」と自らに言い聞かせる。W杯休みまで残りリーグ戦は2試合。痛みを忘れるための超ハッスルプレーが、勝利を呼ぶ。【山崎安昭】