史上初めて実現する「J1みちのくダービー」(17日午後7時、NDスタ)を控えたホーム山形、アウェー仙台が8日、山形の観光名所「山寺」で共同会見を開いた。J1再開初戦で東北の覇権を争う一戦。地元で闘志をむき出しにする山形に対し、手堅く敵地に乗り込む仙台という構図で前哨戦のゴングが鳴った。

 舌戦を期待する報道陣から「ズバリ予想スコアは?」と水を向けられた山形MF宮沢克行(33)と仙台MF千葉直樹(32)。さあ、火花を散らしてくれ。

 千葉

 1-1。僕らはJ1復帰1年目の挑戦者ですし、いい勝負ができれば。

 驚くほど低姿勢…の千葉に対し、宮沢が牙をむく。

 宮沢

 ホームなんで3-0で圧勝します。絶対に勝ち点3を取って本拠地のサポーターと喜び合います。

 その後も「ここにいる2人(千葉と菅井)の調子が悪ければ助かる」と畳み掛ける宮沢。対する千葉は会見後「今回はアウェーだからね。出しゃばるわけにいかない」と温度差の真意を説明した。冷静と情熱の間で、ダービーのカウントダウンが始まった。【木下淳】