<J1:G大阪2-0広島>◇第17節◇7日◇広島ビ

 G大阪のMF橋本英郎(31)が、3戦連発でチームを今季初の3連勝へ導いた。前半22分にDF安田理の左クロスを、ファーサイドから滑り込むようにして押し込んだ。貴重な先制弾は、98年のプロ入り後初の3試合連続弾だ。勤勉さが持ち味の元日本代表は「小学生のころやったら(3戦連発を)していたかも。プロでは初めて。(相手DF陣が)誰にマークするのか相談しているのを聞きながら、どこに入ろうか考えました」と笑顔を見せた。

 首位清水より、今季からJ1復帰した同じ関西のC大阪へのライバル心をむき出しにする。05年シーズンには最終節まで優勝争いを繰り広げた間柄だ。近年は実力に差がついたように見えるが、それでも橋本は「セレッソより順位が上になりました?

 個人的にはすごい意識している。向こうは攻撃がうまくいっているから、なおさら。今は自分たちが下だと思っていますから」とまで言った。

 「橋本弾」の4分後にはオウンゴールで加点し、暫定ながらC大阪を抜いて6位浮上した。広島には西野監督が就任した02年以降、リーグ戦で9勝4分けと不敗をキープ。橋本に導かれるように自慢の攻撃陣に元気が出てきたG大阪が、後半戦でC大阪と優勝争いを繰り広げるかも?