浦和が「ガチンコ勝負」の総力戦で天皇杯初戦に臨む。3日、5日の同杯2回戦・東京国際大戦に備え、試合会場の駒場スタジアムを特別に借り切って非公開練習を実施。同日行われた1回戦にコーチやスカウティング担当者を派遣して、対戦相手の分析を徹底するなどJ公式戦さながらの準備態勢を整えた。

 昨年の初戦2回戦では北信越リーグの松本山雅に0-2で完封負けを喫した。DF堀之内聖(30)が「昨年のことがある。緊張感を持って臨みたい」と話せば、GK山岸範宏(32)も「僕らは挑戦する立場。鹿島と対戦するつもりで準備する」と気合を入れた。

 故障者が多く、DFスピラノビッチ、サヌ、MF細貝も各国A代表招集で不在。ベンチ登録18人ぎりぎりの戦いになる。本拠地の予選を勝ち抜いた相手との「埼玉ダービー」でもあり、プライドを捨て、何が何でも勝ちに行く姿勢を示していた。