「ナビスコ男」のための舞台がやってきた。磐田は29日、ナビスコ杯準決勝第1戦でホームに川崎Fを迎える。FWジウシーニョ(26)は現在同杯5得点で、得点ランク首位を独走中。今季初の3連勝から中3日で迎える一戦に向け27日、約1時間の調整を行った。ジウシーニョは「大会は変わるけど、リーグ3連勝してチームは自信をもって臨める」と、前向きに話した。

 チームと個人の“ダブルタイトル”も夢じゃない。4強に進出しているチームの中で、2点以上ゴールを決めている選手は清水FW原(2点)だけ。正式なタイトルこそないが、追随を許さぬ勢いで量産している。さらに5ゴールすべてをホームで決めており、準々決勝のように自分のゴールで初戦に勝てば、決勝進出が見えてくる。「まずは優勝したい。終わってみて結果的に得点王であれば、もっとありがたい」。

 ブラジル時代を含めて獲得タイトルは、イトワノに所属した03年にブラジル選手権3部を制覇して以来。国内トップの大会は初めてだ。「今までタイトルの戦いをしたことがない。もし優勝できたら幸せだね」と、人生初のタイトル争いに気持ちを高ぶらせていた。【栗田成芳】