U-21(21歳以下)日本代表MF山村和也(21=流通経大)が、来年3月までに進路を決める。11日、流通経大サッカー部の中野雄二監督(48)が明かした。既に浦和、鹿島、横浜、柏など数クラブが興味を示し、さらに増えることが予想される。中野監督は「Jクラブの争奪戦は始まっているが、彼は冷静。(大学)リーグ戦が始まる前に決めて、各クラブへの影響を少なくしたい」と言った。

 名古屋入りを表明したFW永井謙佑(21=福岡大)と同じく、南アW杯にサポートメンバーとして帯同した山村に、各クラブは大いに興味を抱いている。この日の全日本大学選抜の親善試合には、約20人のスカウト陣が集結した。Jクラブ関係者は「身長があってヘディングが強い上に、フィードもできる。いろいろな経験を積んでいることも魅力」と評価した。今後、山村は練習参加や試合観戦でクラブを絞り込む。「焦ることはないが、様子を見てなるべく早く決めたい。自分のポゼッションの能力などが生かせるチームがいい」と、冷静に話した。