俺たちがアゲてくぜ!!

 清水のDF辻尾真二(25)、太田宏介(23)がサイドからチームを盛り上げていく。1日、サーキットトレーニング、ミニゲームなどの練習を行う中、両サイドバックでの活躍が期待される2人がはつらつとしたプレーを披露した。インテル移籍が決まった日本代表DF長友が象徴するように、現代サッカーの鍵を握るサイドバック。辻尾、太田が「新生ゴトビ・エスパルス」を盛り上げる。

 5対5のミニゲームで辻尾と太田がそろって同じチームに入った。センターバックのボスナー、岩下、平岡を含め守備陣主体のチームでゴトビ新監督の戦術理解を深めた。

 辻尾

 ボールを失ったら中央に絞るというのと、攻撃のときはワイドに開いて高い位置にポジションをとることを意識している。

 太田

 求められていることは上下動。やっていて楽しいし感触もいい。常に攻撃を意識しているし、前からガンガンいける。

 実際の試合よりも小さいコートで人数も半数での戦術練習だったが、2人とも本番をしっかりとイメージし、レギュラー奪取へ猛アピールをした。現代サッカーでは重要な役割をになうサイドバックについて、監督は「まずはディフェンスができることが最も重要」としながらも「真ん中はスペースが少ない。左右のバックが前に行くことが大事。その中で前後の動きやセンターバックとの連係、ゴールへのサービス(アシスト)を送れること」と、説明した。

 守備と攻撃-。まさにどちらも求められるポジションだけにチームの勝敗に与える影響も大きい。辻尾は「長友はどっちもできているし、お手本とすることも多い」と、大学時代に対戦経験がある日本代表DF長友の動きも参考にするつもりだ。太田も「去年はアシストが1つだけでしたからね…。今年は辻尾くんと2人で最低10はいきたい」と、目標を設定した。

 1月30日のサポーターズサンクスデーでは「辻尾ジャパン」という新ユニットを結成し、ステージパフォーマンスで会場を盛り上げた。ピッチ上ではサイドからチームの士気を“アゲ”ていく。【為田聡史】