仙台は8日、宮崎・延岡市の西階陸上競技場で第2次キャンプをスタートさせた。J1でさらなる高みを目指す仙台に対し、延岡市のサポートもグレードアップ。昨年初めてスポンサーボードが競技場に設置されたが、今年は昨年から12社も増え、30社が協賛した。金額にすると合計114万円。同市サッカー協会の太田隆裕事務局長は「J1復帰2年目で少しでも役に立ちたかった」と何社も駆け回ったという。

 手倉森監督も「きれいな芝、新しいゴールマウスと、これぐらい尽くしてくれたら、トレーニングにも一層力を入れないとね」と感謝。素人には完璧に整備された芝に見えるが養生担当の川崎美代子さんは「種がない方が(芝目がなめらかになり)ボールはよく転がるから」と、選手の昼休み中に、細かい芝の種を1つ1つ丁寧にむしっていた。

 仙台が延岡市でキャンプを行うのは11年目だが、今年初めての試みがある。小6の仙台市選抜チームを11~13日に延岡市に招待し、試合を行う。これまでは過去7度、延岡市選抜がユアスタへ赴きJ1の前座試合を行っていた。ベガルタが生んだ両市の交流。J1上位を目指すチームにとって、ホームタウン活動、地域活動は重要だ。【三須一紀】