Jリーグが26日、東京・JFAハウスで理事会を行い、14年度から「J3(仮称)」を発足させることを条件付きで承認した。理事会後の記者会見で、大東和美チェアマン(64)は「(J3は)やります。J1のブランド力を落とさずに、底辺を広げる」とし、J3入りの規定を満たすクラブが少なかった場合のみ発足回避も、ハードルは低く14年度からの開始が決定。企画部に「J3準備室」を設立し進めていく。

 6月までにJ3入りをするクラブを選定し、9月には決定する。この日、新たに承認されたブラウブリッツ秋田とツエーゲン金沢を含めた準加盟6クラブを中心に、JFLや地域リーグに所属しJ3を希望するクラブから、8~12クラブをメドに初年度の顔ぶれを決めていく。現在、藤枝MYFCや福島ユナイテッドなどは、Jリーグ側から準加盟申請を勧められており、J3入りが濃厚な状況だ。

 またJ1、J2に適用されているクラブライセンス制度を新たに設けることはないが、財務や施設基準は設定する。ホームスタジアムの収容人数は5000人を原則とし、クラブの年間予算は2億~3億円の規模となりそうだ。<他のJ理事会決議事項>

 ◆ブラウブリッツ秋田、ツエーゲン金沢のJリーグ準加盟を承認。

 ◆松本山雅のホームタウンに、安曇野市、山形村、塩尻市が追加。