G大阪のMF宇佐美貴史(19)が、11日のACL天津泰達(中国)戦(万博)でFWばりの超攻撃スタイルを貫き、1次リーグ突破を目指す。

 8日の練習後、昨年と比べて前線での怖さがないことを西野監督から指摘された宇佐美は「多少はそれを感じている。中盤でも昨年と同じくらい前への圧力をかけていかないといけない」と自己分析。主にFWとしてプレーした昨年は、公式戦42試合で11得点を挙げたが、MFとして出場している今季はここまで公式戦8試合で無得点と結果も出ておらず、昨年のような前線での攻撃的なスタイルで今季初ゴールを目指す。

 この日行われたセットプレーの練習では控え組に回った。今季2度目のスタメン落ちの可能性も出てきたが「自分の中で意識を変えて、変化していかないといけない。バランスが悪いので、いいプレーを増やしていれば」と、前線でのイメージを膨らませた。

 西野監督は「去年は得点に対する意欲があったが、今年はこぢんまりして司令塔的な感じになっている。もっと前でやってほしいし攻めに対するアグレッシブさが必要」と、愛のムチを振るう。勝てば1位通過が決まる1次リーグ最終節。宇佐美が本来のパフォーマンスを取り戻せば、決勝T進出も近づく。【福岡吉央】