<J1:磐田1-3神戸>◇第14節◇16日◇ヤマハ

 神戸の19歳、FW小川慶治朗がハットトリックを達成し、西野朗監督(57)に初勝利をささげた。前半6分、右CKからのこぼれ球を頭で合わせて先制。1-1で迎えた後半8分に勝ち越し点を決めると、同17分にはMF大久保からのクロスを右足で合わせてダメ押しした。J史上3番目の若さで偉業を成し遂げた生え抜きは「監督にプレゼントというより、一緒につかんだ初勝利です」と声を弾ませた。

 就任してから公式戦4戦目で初勝利を収めた指揮官は「何日目だろうが常に結果を求められる世界。好調の磐田から結果を出せたことはよかった」。交代選手3人は全て攻撃的な選手を起用した。小川は「ここで満足してはいけない」と先を見据えた。西野神戸が、勝ち点3以上の手応えをつかみ本格発進した。【神谷亮磨】

 ◆ハットトリック

 19歳の神戸FW小川が、自身初、J1通算187回目のハットトリックを達成。19歳11カ月2日でのハットトリックは、松波(当時G大阪)の18歳11カ月30日、高原(当時磐田)の19歳3カ月22日に次ぐJ1歴代3位の年少記録。

 ◆小川慶治朗(おがわ・けいじろう)1992年(平4)7月14日、大阪府生まれ。神戸ユースから10年に2種登録ながらトップ昇格。J1通算38試合7得点。168センチ、62キロ。血液型B。