清水は23日、J3鳥取と練習試合(45分×3本)を行い、2-3で敗れた。主力組も2-2の引き分けに終わったが、途中出場のMF石毛秀樹(19)が豪快な直接FK弾で今季“初得点”を記録。3月1日の開幕戦に向けて一定の手応えをつかんだ。同点で迎えた2本目の29分に右サイドバックでピッチに立つと、同40分に最大のチャンスが巡ってきた。ゴールやや左の位置で獲得したFKに、迷わずボールセット。右足を豪快に振り抜き、ゴールにたたき込んだ。目の覚めるような一撃に、アフシン・ゴトビ監督(50)も「トップクラス」と高く評価した。

 昨季は開幕大宮戦でスタメンを飾り、クラブ最年少得点記録となるリーグ初得点も記録した。しかし、今季は始動から途中出場や控え組での出場が続いている。2年連続の開幕スタメンは危うい状況だが「もちろんスタメンで出たいけど、現実的に途中から出ることも考えていかないと。そういう意味では今日の1点で良いイメージが持てた。とにかく、どんな状況でも結果を残せるように準備していきたい」。7年ぶりの開幕戦勝利だけを見据えた。【前田和哉】