<J1:横浜3-0徳島>◇第3節◇15日◇ニッパ球

 横浜が「ハマのカンペー」ことMF富沢清太郎(31)の「血ぃ吸うたろか~弾」で開幕3連勝を飾った。ニッパ球が劇場になった。富沢のJ1通算100試合出場記念セレモニーに大物芸人・間寛平(64)がプレゼンターとして登場。顔が似ていて、小学生のころから「カンペー」と呼ばれていた富沢は昨年のクラブ広報誌の対談で初対面。そこから交流が生まれていた。そっくりな2人で記念撮影。本家は突然腰を落とし持ちギャグの「血ぃ-」を披露した。「試合前なのでやって大丈夫なのか?

 と思ったけど、やるしかないな」。富沢は及び腰で何とか追随。いつの間にか“ひと刺し”の予行演習が完了していた。前半14分。MF中村俊輔主将(35)のFKに頭で合わせ今季初ゴール。御前弾が飛び出した。

 笑いを生み出す定番ギャグはゴールまで生み出す。富沢は「あれでパワーをもらいました」とニヤリ。師匠?

 も「あれが良かった」と納得顔だ。06年2月にはソフトバンクの宮崎キャンプで当時の王監督の前でも披露した縁起モノ!?

 完勝後は2人で場内1周。ゴール裏でより完璧な「血ぃ-」を再現した。

 カンペー効果で開幕3連勝。それも3戦連続完封と最高のスタートを切った。ただ、本家はなぜか苦笑い。「ゴールを見ていなかったんです。俊輔(中村)がよう動いとんな、いくつになったんかな?

 とパンフレット見てたら『ゴ~ル』って…」。寛平ちゃんが肝心の得点シーンを見逃すというオチまでついた。

 「関西にいるんで、万博や長居でやる時はできる限り見に来たい。優勝したらごちそうする」とサポート継続も約束してもらった。ちなみに、富沢は「(一緒にできる)ギャグは3つくらいある」と証言。次はどんなギャグ弾が飛び出すのか?

 乞うご期待だ。【八反誠】

 ◆富沢清太郎(とみさわ・せいたろう)1982年(昭57)7月8日、東京都生まれ。東京Vユースから01年にトップ昇格。期限付き移籍し仙台でプレーした05年を除きプロ入りから11年まで、のべ10シーズンにわたり東京Vでプレー。12年に横浜へ移籍し、ボランチでレギュラーに定着。背番号27。J1通算101試合9得点。J2通算155試合6得点。181センチ、74キロ。

 ◆間寛平のギャグ

 この日披露した「血ぃ吸うたろか~」以外にも代表作は多い。語感が印象的な「アーメーマ~」や「アヘアヘアヘ」。おしりを突起などに当てて上下に動く「かい~の」が有名。世界一周のアースマラソンに挑戦するなどマラソンも趣味で富沢と一緒に走る可能性を問われると報道陣に「企画してください」とニヤリ。