J2磐田FWポポが、天皇杯で36歳初弾を狙う。磐田は9日、磐田市内で今日10日の天皇杯4回戦、C大阪戦に向けて調整した。MFペク・ソンドンが岡山戦で左太ももを痛めて離脱し、ポポの先発が濃厚だ。誕生日直後のリーグ戦は累積警告による出場停止で、今回が36歳の最初の試合となる。C大阪は大熊裕司新監督の初戦で、ポポは「どのチームも監督交代後の数試合は高いモチベーションでくる」と見据え「J1はある程度、お互いスペースがある中での戦いになる。J1チームは逆に戦いやすい」と話した。

 年を重ねても、走力と技術は衰えを知らない。練習の強度を落とさず、食事でも毎食、大盛りサラダを摂り、3時間おきに鶏肉やサツマイモなどの間食で栄養を補給する。本人は「オジサンね」と笑いながらも「自分がこの年になっても、同じレベルとコンディションでやれていることに満足している」と話す。

 公式戦先発は8月20日の天皇杯・奈良クラブ戦以来。前回は2得点と爆発し「今回も得点して勝利できれば。全員で走りきることが大事」。チームは現在、J2で3位と苦戦している。両カテゴリーで経験豊富なベテランは「シーズン前から、みんなにはJ2は甘くないと伝えてきた。今、まさにその難しい時期。落ち着きを保つことが大事。今すべきことを全員が集中してやれば、この状況を打開できる」。J1撃破で8年ぶりの8強進出を決めれば、リーグ戦に勢いがつくはずだ。【岩田千代巳】