ポーランドのエースFWレバンドフスキ(34=バルセロナ)にとっては、悪夢のドローとなった。メキシコとの初陣。後半13分に自ら得たPKをまさか外した。決めていれば、白星スタートを切れたはずだった。右を狙った低い弾道のシュートは、百戦錬磨のGKオチョアに止められた。頭を抱える。会場にはどよめきが起きた。

「結果を出したかったが、得点できなかった。これがW杯。全てを準備しないといけない」

ボール支配率、シュート数でも相手を下回り、劣勢に立たされた一戦。後半9分にペナルティーエリア内で、メキシコDFに左手でユニホームをつかまれて倒された。プレーは続行されたが、VARの末に得たPKのチャンスだった。

それでもミフニエビチ監督は絶対的エースを「負ければ難しくなったが、勝ち点1なら1次リーグ突破につながる。ジーコやマラドーナら偉大な選手もPKを失敗してきた。それがサッカーだ」とかばった。

ブンデスリーガ(ドイツ1部)で7度も得点王に立ち、今夏に移籍したバルセロナでも公式戦19試合で18得点。代表通算76得点と間違いなく世界最高レベルの点取り屋も、いまだW杯ではゴールを決めていない。

初出場だった前回ロシア大会は無得点で1次リーグ敗退。この日も、W杯初得点のチャンスをふいにした。次戦の相手は勢いに乗るサウジアラビア。汚名返上のW杯初ゴールで、母国に勢いをつけたい。