日本サッカー協会の元会長で、相談役の川淵三郎氏(85=日本トップリーグ連携機構会長)が28日、2日にわたる、ツイッターへの連続投稿で、心を整えた。

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組で、日本がコスタリカに0-1で無念の黒星を喫した直後にツイッターを更新。「皆さんを失望させて申し訳ありません。ドイツと戦った時の前向きな強い気持ちが今日は完全に受け身の消極的な戦い方になってしまいました。次のスペイン戦できっと意地を見せてくれると思います。最後まで諦めず応援を宜しくお願い申し上げます」とサポーターに謝罪するなど、敗戦ショックが大きかったせいか、ネガティブムードを漂わせた。

翌日は日本が初戦のドイツ戦に勝ったことで、平常心を失っていたことを反省。「冷静に振り返るとグループ分けは厳しいと思った。でもイタリアが2度も続けてW杯出場できないことを考えれば日本の試合が見れることがどんなに有難いことか。勝敗を超えて楽しもうと決めていた。なのにドイツに勝利した途端勝ちを望む自分に変わっていた。スペイン戦は初心に戻ってサッカーを楽しもう」と投稿し、ドイツ、スペインと本気の戦いができている現状に感謝した。

その後は、1960年8月の自身のドイツ遠征で地方の選抜チームに完敗した思い出を振り返り「それから62年後ドイツ、スペインの最強国相手に試合ができる幸運に恵まれすごい事だと喜んた。その初心でスペイン戦を楽しませて頂きます」と記した。続けて「ツイートしているうちに気持ちが楽になってきました。暫し休みます。有難うございました」と気持ちを整理した。

最後に現地カタールに滞在するスタッフからメールが来たことを明かし「選手全員気持ちを切り替えてスペイン戦に勝つことしか考えていません。優勝経験ある二国が同組という難しいグループで勝点3を取って最終戦に臨めるのはポジティブな事です。選手がネガティブになる事なくスペイン戦に向かっています。新しい景色を見ましよう」と、前向きな投稿で、完全に心を整えていた。