“弟分”MF田中碧(24=デュッセルドルフ)が、2戦連発を目指す。スペイン戦では決勝点をマークした。後半6分、ゴールラインを割りそうなボールをMF三笘が折り返し、これを田中が押し込んだ。ともに川崎市の小学生チーム「さぎぬまSC」出身で、プロではJ1川崎フロンターレで一緒にプレーした。田中は「本来は僕のパスから彼が点を決めるんだろうけど。年上の彼は追いかけてきた存在でもあり、お兄ちゃんみたいな存在」と大きな背中に感謝した。

日本代表のジョーカーと呼ばれる“兄”MF三笘薫(25=ブライトン)のように、自身も結果を求める。決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦に向けて「ゴールで、はい上がってきた部分もある。勝つために何が必要かと言われればゴール。どんな形でも試合を動かすようなゴールを求めていければ」。史上初のベスト8に向けて、“弟”は貪欲なスタイルで歴史をつくる。