FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表の戦いが幕を閉じた。

史上初の8強という目標は4年後、米国、カナダ、メキシコの3カ国共催で行われる26年大会へ持ち越された。次の大舞台では、MF三笘薫(25=ブライトン)MF遠藤航(29=シュツットガルト)ら、今大会の主軸たちが中心となりそうだが、そこへどんな新戦力たちが割って入ってくるだろうか。次回W杯の候補メンバーを、独断と偏見に期待も込めて予想した。【構成=磯綾乃】

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4年後は遠藤航が33歳、三笘薫が29歳、堂安律が28歳。ちょうど脂が乗っている。今大会は吉田麻也、長友佑都らベテラン勢に支えられた男たちが、今度はフレッシュな戦力たちとどう融合するか-。既に海外クラブで活躍する若手も多く、新たな化学反応が待ち望まれる。

その舞台の前にまずやってくるのが、24年パリ五輪。MF久保建英が出場意欲を示しているが、メンバー候補にはMF松木玖生、MF藤田譲瑠チマら才能豊かなプレーヤーがそろう。中でも大きな期待を背負うのがレアル・マドリード下部組織に所属するMF中井卓大(19)。愛称「ピピ」は、幼い頃に思い通りのプレーが出来ないと泣いていたことから付けられた。そんなかわいいエピソードとは裏腹に、名門クラブでめきめきと実力を伸ばしている。

9歳でRマドリードの下部組織入り。昨年は17歳ながら飛び級でフベニールA(19歳以下)でプレーするなど、トップ昇格まであと1歩のところまできた。同クラブは今回のカタール大会に12選手を送り出したため、現在はトップの練習に下部の選手も参加。クラブ公式ツイッターでは、12月に入ってからも中井がその中で練習する姿が確認出来る。異国でもまれる逸材が、まずは2年後、日の丸を背負ってどんなプレーを見せるか。未来を担う選手たちの五輪での競演が、4年後へのカギになりそうだ。