開催国フランスがFWグリーズマン(Aマドリード)の2得点を挙げる活躍で2-0で14年W杯王者のドイツを下し、優勝した00年大会以来の決勝進出を決めた。

 フランスがドイツの壁を破った。欧州選手権では初対戦だったが、W杯は58年大会で勝ったものの、その後は82年大会準決勝でPK負けし、86年準決勝と14年大会準々決勝も敗れていた。

 守備的な戦いを徹底し、勝利を手繰り寄せたデシャン監督は「歴史を刻んだ。ドイツに最後に勝ったのは相当前の話だったが、今日それは何の意味も持たなかった。我々は決勝の舞台に立つ。本当に苦しめられたチームを相手にした難しい試合だった。決勝まであと3日時間がある。短い時間でも、今日の勝利を味わないと。重要な1歩だった。しかし一番重要な1歩は日曜日に来る。タイトル獲得のチャンスがあるが、それはポルトガルも同じだ。我々が開催国で、ドイツを倒せたからと言って、スーパーな力があるわけではない。自分たちを信じてやるだけだ」と、10日のサンドニでの決戦を見据えた。