J1ベガルタ仙台からロシア・プレミアリーグCSKAモスクワへ完全移籍したFW西村拓真(21)が3日、成田空港からモスクワに出発した。

「オファーが来たと聞いたのは(8月25日の)川崎フロンターレ戦の前。海外へのチャンスがあれば、すぐにでも行きたい気持ちはあった。チームのイメージも分からなかったけれど、調べてみたらすごいチームだった。ワクワクしているし、早く向こうでサッカーがしたい」。クラブの理解も得て、約1週間でのドタバタ旅立ちとなった。

搭乗手続きを終えて出発口に向かうと「あれっ? パスポートがない」。バッグなどを大慌てで探すも見つからず「カウンターのお姉さんに返してもらってないですよ…。たぶん」と逆戻り。小走りした瞬間、ズボンの左ポケットから“赤い冊子”がポロリ。苦笑いのスタートとなった。

通訳はつくが、まずは英語から家庭教師などをつけて勉強する予定。「理想はロシア語でコミュニケーションをとれるようにしたい」。サッカーに関しては「とにかく1人1人の能力、スピード感が高いリーグ。まずは今までと変わりなく自分を出すこと。行ってみて何が出来て、何が出来ないのか、新たな発見をしたいです」と意気込んだ。

背番号は「19」に決定。リーグ戦だけでなく、Rマドリード(スペイン)、ローマ(イタリア)などど同組となった欧州チャンピオンズリーグでも、日本人ストライカーとしての存在を見せつけるつもりだ。