タイのA代表とU-23代表の兼任監督に前日就任した、W杯ロシア大会日本代表監督の西野朗氏(64)が20日、埼玉・越谷市のイオンレイクタウンで行われた「埼玉で開催!1年前イベント~Tokyo 2020 1 Year to Go!~」に出席した。

 

まず地元ラジオ局FM NACK5の公開収録を兼ねたトークショーに、競泳女子200メートルバタフライのロンドン、リオデジャネイロ両五輪の銅メダリスト星奈津美さんと参加。サッカーセンスについて「浦和市(現さいたま市)出身で。埼玉、静岡、広島というサッカーどころ御三家に生んでもらったことが大きい」と説明。続けて「4000グラムで、昭和30年(55)生まれでは埼玉県に3人しかいなかった」と、当時は珍しいビッグベビーだったことを明かし「小学校1年生の写真を見ると、1人だけ6年生くらいの大きさで写っている。ランドセルが小さくて。体格面で恵まれていたので、体格だけで何でもできてしまった。親に感謝です」と笑顔を見せた。現在はダンディーな182センチだ。

 

司会から、選手時代の「モテ伝説」を紹介されると「(浦和西)高校時代に全国高校サッカー選手権に出たことが大きい。高校を知ってもらうことと(人気は)比例する」。念願がかなって入学できたという早大時代には「自分で言うのもおかしいけど」と苦笑いしながら「救急車で2回ほど運ばれたことがあったんだけど(西が丘から)観客の3分の2くらいが消えて、みんな病院の方にお見舞いに来てくれた」と認め、聴衆を驚かせた。

 

タイでの挑戦については「日本ではJリーグに五輪代表、A代表とやらせてもらった。やってないのは海外。違う環境でチャレンジしたいと思った。個人的にも、この年にして成長できると思ったし、自分は挑戦の瞬間に動じなくて、いい方向に転がることが多い。東京五輪をさらに盛り上げるため、U-23チームはまず最終予選を勝ち抜いて、本大会で日本と対戦したい」と話した。

 

タイ語については「ありがとう、は言えますよ。コップンカッ。コップンカーと語尾を伸ばすと、女性。男性はコップンカッと止めるんです」と違いを紹介して胸を張り、その胸の前で両手を合わせる伝統的なあいさつ「ワイ」でお辞儀した。タイ料理は「好きです」と言い、イベント後の取材では「パクチーが好き」と明かしたが、公開収録中に好きな食べ物を絶叫するコーナーでは「納豆」と叫んで照れていた。