20年の公式戦で初めて先発出場したブレーメンFW大迫勇也(29)は決勝点をアシストし、勝利に貢献。「今シーズン一番の出来」と話す、納得の一戦となった。

3-4-2-1-の右シャドーで先発。前半16分にワントップのゼルケ、同30分にはCKのこぼれ球からDFビッテンコートが得点し、ブレーメンは2点リードで前半を折り返した。

その後、1点を許して迎えた後半25分、大迫が右サイドのスペースへスルーパスを供給。これをMFラシカがエリア外から決めて、3-1と再び点差を広げた。後半33分には追加点を許し1点差に迫られたが、試合はそのまま終了。ブレーメンがベスト8進出を決めた。大迫は後半44分に退いた。

大迫との一問一答は以下の通り。

-良い結果になった

大迫 いいキッカケになると思います、これが。ポジションもすごくハマりましたし、やっと、今シーズン一番の出来と言っていいんじゃないですか。

-そこまでうまくいったのは

大迫 ポジショニングだけだと思いますよ。(今までは)うまくハマってない感じだったんですけど、攻守がかみ合った感じがしましたし、新加入選手が入り、自信を持ってプレーできる形がたくさん作れたので。まあ、また次ですね。また土曜日。

-大迫選手自身は、シーズン後半戦に少し出遅れてしまった感じもあった

大迫 そこは監督と話しましたし、まずは痛みを取って、ということでキャンプもあんまりやれなかったので。やっとですよ、本当。

-リーグ戦で負けが続いている中、このカップ戦に臨んだ。気持ちの面で切り替えはスムーズにできたか

大迫 もちろん。スムーズにできましたし、僕は新鮮な気持ちで。今年初スタメンなので、新鮮な気持ちで臨めましたね。

-最近のドルトムントについてはどう分析していた

大迫 攻撃力がすごいチームだと思っていたし、でもしっかりと中盤で数的優位を作れば、僕らも能力のある選手がそろっているから、そこは恐れずやり続けられましたけど。

-試合中、足を伸ばしたり、けっこう疲れがきているようにも見えた

大迫 久しぶりだったので。しかも動かないといけないポジションだったので。やりがいがあるというか、たくさんボールも触れるし、前も動いてくれる選手がいるので、これはハマるんじゃないかな、と思いますけど。

-アシストのシーンは

大迫 まあ、いつもどおりですよ、はい(笑い)。

(鈴木智貴通信員)