前評判では不利と言われていたスコットランドが、優勝候補イングランドと引き分けた。

初戦でチェコに敗れていたスコットランドにとって、今大会初の勝ち点1。決勝トーナメント進出をかけて、22日にクロアチアと戦う。

3-4-1-2システムのスコットランドは、時に左右ウイングバックのロバートソン(リバプール)オドネル(マザーウェル)が最終ラインまで引き、5バックでイングランドの猛攻をしのいだ。攻撃では主将ロバートソンの左クロスから好機もつくった。

ボランチの一角には20歳の“神童”ギルモア(チェルシー)を起用。A代表初先発となったギルモアは、クラブでは同僚のイングランドMFマウント(チェルシー)と激しくやり合った。

スコットランドのクラーク監督はギルモアについて「彼が(A代表でも)プレーできることは分かっていた。今夜の試合はビリー(ギルモア)にとって重要なものだったと思うし、彼はそのチャンスをものにした。彼の力からすれば驚きはない」と話した。

ロバートソンはスコアレスドローについて「正直に言うと、今日は我々の方が良いプレーをしていたと思う。勝てるチャンスはあった。ただ勝ち点1でもとても重要だ。我々にはまだ決勝トーナメントの可能性があるのだから」と話した。