スポーツ用品最大手のナイキがチェルシーのスポンサーから撤退する可能性があると、複数の英メディアが10日に報じた。

ナイキは2016年に15年総額9億ポンド(約1410億円)で、チェルシーにユニホームを提供する契約を結んだ。

しかしチェルシーのロシア人オーナー、ロマン・アブラモビッチ氏(55)が英国政府から資産凍結の制裁を科せられたことを受け、スポンサーからの撤退を検討しているもようだ。

仮に現時点で契約が打ち切られた場合、チェルシーは残りの5億4000万ポンド(約847億円)を失うことになるという。

チェルシーでは、すでにユニホームの胸スポンサーである英国の通信会社「3(Three)」が契約の一時停止を表明。ユニホームから「3」のマークが消えることになった。「3」との契約は年間4000万ポンド(約62億7000万円)と言われている。

チェルシーはアブラモビッチ氏が制裁を科せられたため、プレミアリーグや欧州チャンピオンズリーグの賞金も受け取ることができない。英政府はクラブ自体は存続させようとしているが、チェルシーにとって経済的にいばらの道が待っているもようだ。