22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会が1日(日本時間2日)にドーハで行われた。

<展望>圧倒的な力はないものの、ファンダイクを中心に守備も安定しているオランダが半歩リードか。エクアドル、セネガル、開催国カタールにもそれほどの差はなく、混戦が予想される。04年に設立した育成組織「アスパイア・アカデミー」を中心に、国を挙げて代表を強化してきたカタールがどのように戦うか。開幕戦でエクアドルに勝てば、そのまま決勝トーナメント進出の可能性もある。

・カタール(世界ランク51位)

開催国としてW杯初出場。スペイン人のサンチェス監督の下、ポゼッションスタイルに磨きをかける。19年アジア杯決勝で日本を下して優勝した当時のメンバーが今も主力。その日本戦で1得点2アシストのFW、Ak・アフィフ、大会MVPを獲得したFWアリの2トップは破壊力抜群。

・エクアドル(世界ランク46位)

ジョルディ・クライフ氏が1試合も指揮しないまま監督を辞任するなどのドタバタはあったが、2大会ぶりに本大会出場。14年ブラジル大会で3得点を挙げた32歳のFW、E・バレンシアが最前線でチームをけん引し、19歳のFWサルミエント(ブライトン)ら若手も急成長を遂げている。

・セネガル(世界ランク20位)

2月のアフリカ選手権決勝でエジプトをPK戦の末に下して初優勝。エースのマネは優勝カップを抱いて寝るほど喜んだ。チームは勢いに乗っており、W杯最終予選ではエジプトとの再戦をまたもPK戦の末に制して本大会切符をつかんだ。守護神E・メンディの反応の速さはずぬけている。

・オランダ(世界ランク10位)

10年南ア大会で準優勝。14年ブラジル大会は3位。だが世代交代がうまくいかず、前回ロシア大会は予選を突破できなかった。70歳のファンハール監督が実に3度目の登板となった現在のチームも優勝を狙えるとは言い難い。それでもF・デヨングらタレントたちのまばゆい輝きを見たい。