22年ワールドカップ(W杯)カタール大会実行委員会のナセル・アルカテルCEOが8日までに、W杯観戦のために現地を訪れる日本のファンに対し、適正価格の宿泊施設を提供することを約束した。

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4月1日にW杯本大会の組み合わせ抽選が行われ、日本の1次リーグでの対戦相手はドイツ、スペイン、大陸間プレーオフの勝者(コスタリカかニュージーランド)となった。日本の試合日程も決定し、宿泊施設を検討し始めたファンも多いはずだ。

アルカテルCEOは日刊スポーツの取材に対し「我々はこのW杯をすべての人々にとって手ごろな価格で楽しめるものにするつもりです」と明言した。

過去のW杯ではチケット購入者の弱みにつけこんだ“ぼったくり的”ホテル価格上昇があったもよう。同CEOはカタールではそれはないと断言し「過去のW杯で宿泊費用の高騰があったことは調査済みです。我々はそれだけは絶対に避けたいと思っています」と強調した。

そのためにW杯カタール大会実行委員会は、専用のオンライン宿泊予約サイト(https://www.qatar2022.qa/book/)を立ち上げた。カタールの約8割の宿泊施設を網羅し、さまざまな形態の施設が予約できる。通常の2つ星~5つ星ホテルの他、クルーズ船や清掃サービス付きアパート、ヴィラ(宿泊施設用の邸宅)などのオプションがあり、さらには砂漠でテント生活もできる。

アパートは1泊1万円程度から宿泊可能。レストランやパブなども併設されているクルーズ船は1泊2万3000円から予約できる。

W杯実行委員会は19年に欧州を拠点としたクルーズ会社「MSCクルーズ」とリース契約を締結。クルーズ船2隻の計4000室を大会期間中に使用できるようにした。

また昨年10月には世界有数のホテルチェーン「アコー」と契約。同社はW杯の間、1万人のスタッフを現地に動員し、6万戸のアパートとヴィラを管理する予定だ。

28日間におよぶ大会期間中、のべ100万人超のファンがカタールを訪れると見込まれている。宿泊施設は合計で13万室が用意されており、足りなくなる恐れはないという。

アルカテルCEOは「チケットを購入したら、まず我々のサイトを訪れることが大事です。別の方法でも宿泊施設を予約できるかもしれませんが、我々のサイトなら最安値の施設を見つけることができます」と、日本のチケット購入者に推奨していた。