22年ワールドカップ(W杯)カタール大会組織委員会は1日、W杯決勝の舞台であるルサイル競技場で「ルサイル・スーパーカップ」を9月9日に行うと発表した。

同カップでは、サウジアラビアとエジプトの国内リーグ王者が激突し、その後、有名歌手によるコンサートが行われるという。

ルサイル競技場はW杯会場の8スタジアムの中で唯一まだオープンしていない。8月11日にカタールリーグのアルアラビ-アルラヤン戦で使用される予定だが、テスト的に使われる見通し。「ルサイル・スーパーカップ」から8万人収容の同スタジアムがフル稼働するという。

ルサイル競技場は、ランタンのように美しい光と影を写しだし、イスラム世界の器や船、その他芸術作品の要素が取り入れられている。

W杯組織委員会のアルタワディ事務総長は「ルサイル競技場のお披露目は、11月21日に開幕するW杯へ向けての最後の節目となります。この素晴らしいスタジアムは大会の中心となり、カタール国民の日でもある12月18日のW杯決勝では世界中から注目されます。このスタジアムが大会の主役となり、ルサイルの人々やより広いコミュニティーにとってレガシーとして残ることを誇りに思います」とコメントした。

また組織委員会のアルジャマル事務局長は「ルサイル競技場は工学技術における素晴らしい偉業。地球上で最大のショーのためにこのスタジアムを作り上げたすべての人々に敬意を表したいです」と話した。

そして22年W杯のアルカテルCEOも「W杯への準備の中で、このスタジアムが最後のピース。中東、そしてアラブ世界で初めて行われるW杯で、ファンは思い出に残る、フレンドリーな体験ができると思います。この(ルサイル・スーパーカップという)権威ある試合をルサイル競技場で開催することは、スタジアム、そして我々のW杯へ向けた計画が準備万全であるか試すよい機会になるでしょう」と述べた。