レアル・ソシエダードの地元紙エル・ディアリオ・バスコ紙が“幻のゴール”を放った日本代表MF久保建英(21)に採点でチーム最高タイの4点(5点満点)をつけた。

Rソシエダードの久保は22日にアウェーで行われたバリャドリード戦にリーグ戦7試合連続で先発。1点を追う前半45分に自陣からのカウンターでブライス・メンデスからのパスを受けると、ドリブルで相手2人を翻弄(ほんろう)し、ペナルティーエリア外から豪快な左足シュートを突き刺した。

ゴール直後は歓喜の表情で膝立ちスライディングし、「バモス!」を連呼した久保だったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で直前の味方のファウルが認定され、ゴールが取り消されるとがっくり。久保は後半29分に交代となり、試合もそのまま0-1で敗れた。

それでもエル・ディアリオ・バスコ紙は採点で4点をつけ、「敵陣で最も奮起した選手。スーパーゴールが不明確なファウルで取り消されたのは残念だった。ハビ・サンチェス相手に右サイドで違いを生み出し、時に左サイドへと流れ、インサイドではチームメートとうまく連携し、いいシュートを何本か打った」とたたえた。

後半38分にゴールを決めたものの、オフサイドで無効となったスビメンディが久保と並ぶ4点だった。

久保のスペインリーグ成績は11試合(先発10試合)、769分出場、2得点2アシスト。公式戦9連勝、リーグ戦6連勝がならなかったRソシエダードは11試合7勝1分け3敗の勝ち点22で暫定3位。

Rソシエダードは今後、27日に欧州リーグ・1次リーグ第5節でオモニア(キプロス)と対戦。30日には国内リーグでベティスと戦う。(高橋智行通信員)