【マドリード=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英(21)が所属するレアル・ソシエダードが、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場を決めた。試合は1-2で敗戦したものの、5位ビリャレアルも敗れたことで最終節を残して4位が確定した。

リーグ戦を1試合残す状況ではあるものの、4位が決定した。リーグ戦では今季、ここまでスペインリーグでの日本人最多となる9得点。4アシストにPK獲得2つを記録している。得点した全9試合に勝利。開幕戦の22年の8月15日のカディス戦に始まり、5月2日の古巣レアル・マドリード戦でも決勝点を奪うなど、加入1年目で好成績に大きく貢献した。

久保は今季について「90点くらいは与えてもいいんじゃないですかね。チャンピオンズリーグも出られましたし」と言及。個人として20得点に直接関与するという高い目標を掲げ、2桁得点も目前に迫っている。「ある程度点も取れてアシストもできたのでうれしいれすね。すごく充実しています」。飛躍のシーズンとなった1年。残すセビリアとの最終節を、ゴールで締めくくりたい。

◆日本選手の欧州CL 現行方式の本大会(予選除く)でピッチに立った経験があるのは25人。最多出場は香川真司の33試合で、ドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドで計7大会に出場した。最多得点も香川で4点。3点は本田圭佑(CSKAモスクワ)と鎌田大地(Eフランクフルト)がマークしている。11-12年の宇佐美貴史(Bミュンヘン)と21-22年の南野拓実(リバプール)はチームが決勝に進んだが、ともに出場機会はなく、4強入りは10-11年の内田篤人(シャルケ)が記録し、準決勝2試合にフル出場した。なお、この他に奥寺康彦(ケルン)が前身の欧州チャンピオンズ杯時代の79年に準決勝の2試合に出場して1得点を記録。