【マドリード=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)が、敵地のラージョ・バジェカーノ戦に先発し、一時逆転となるPKを誘発するなど、厳しいマークの中で存在感を発揮した。公式戦5戦ぶりの得点とはならず、チームは2-2で引き分け。中2日での国王杯後、リーグ戦次節はホームでバルセロナと戦う。
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久保の表情は硬かった。後半35分に交代後、追いつかれて勝ち点を2を失う形になった。1-1の20分には右サイドからのクロスが相手の手に当たり、PKを獲得。逆転を呼び込んだ。それだけに「僕がベンチに下がってからあのようなことがあるので…。そうなっちゃうと最後まで出たかったなという感じはあります。ただ交代選手もいいプレーをしていたので、しょうがない」と、前を向こうとする口調にはもどかしさが交じった。
開始12分には労をいとわないプレスで敵陣深くでボールを奪い、反則を獲得。後半10分には中盤から一気にペナルティーエリア手前までドリブルし、倒されて好位置からのPKを得た。ただ自ら狙ったシュートは壁に阻まれた。「強いチームはこういう試合内容でもしっかり勝っていくと思う」と、不満の言葉を主力である自分に向けた。
連勝は2でストップ。ただ攻撃をけん引した久保について地元紙ノティシアス・デ・ギプスコアは評価し「フィジカル面が素晴らしかった。止まることなく相手と向き合い続け、繰り返し破壊した」と、チームで2番目となる10点満点中7点をつけた。
今季は自身初となる欧州チャンピオンズリーグも戦いながらというタフな日程をこなす。11月1日の国王杯をはさみ、4日にはバルセロナとの対戦が待つ。「ホームであまり勝っているイメージがないので、リーグで勝って、勝ち点差を縮められたら」と気持ちを入れ直した。

