7日に行われたトルコの前年度リーグ王者とカップ王者が対戦するスーパー杯「ガラタサライ-フェネルバフチェ」で、フェネルバフチェがボイコットし、試合開始後101秒後にガラタサライが勝利する前代未聞の出来事があった。

スーパー杯は当初、昨年12月にリヤドで開催される予定だったが延期に。フェネルバフチェは11日に欧州カンファレンスリーグ(ECL)決勝トーナメント・オリンピアコス(ギリシャ)戦が控えているため、トルコサッカー連盟に試合日の延期を求めたが受け入れられず。クラブは抗議のため、この試合にU-19(19歳以下)のチームを出場させた。

試合は前半1分、ガラタサライがアルゼンチン人FWマウロ・イカルディの得点で先制。試合開始から101秒後にフェネルバフチェの選手たちが退場し、その後、ガラタサライの勝利が宣言された。

試合を放棄したフェネルバフチェのアリ・コッチ会長は、クラブの公式ホームページで「勝つためではなく、真実を守るためにフィールドに立った」との声明を発表した。

今回の件は、3月17日のトラブゾンスポルとのリーグ戦で、相手サポーターがピッチに乱入し、フェネルバフチェの選手と争い、トルコサッカー連盟がフェネルバフチェの選手2人に1試合の出場停止処分を科した数日後に起きており、日程を含め連盟への抗議と見られている。