【マドリード=高橋智行通信員】バルセロナはアウェーでレアル・マドリードから先制点を奪い、一時は勝ち越しにも成功したものの逆転負けを喫した。

シャビ監督は試合後の会見で判定について不満を漏らした。

「昨日レフェリーに関する質問を受けた時、目立つことなく、正しいジャッジを下してくれることを願っていると話したと思う。でもどちらともそうではなかった。残念だよ」

1-1で迎えた前半28分には、右CKからヤマルがニアサイドで合わせたシュートは微妙な場面だった。ゴールラインを超えたかどうかVARの映像判定に委ねられたが、結果はノーゴール。GKルニンの体がボールを覆う形にあり、映像では判別が難しいものだった。

前半17分にルーカス・バスケスを倒してPKを献上していたことに加え、試合中は球際での激しく火花を散らす場面が多かったこともあり、そのあたりからもシャビ監督は不公平感を募らせたようだ。

試合の印象を問われると、はっきりと「私は今日、最大限アンフェアなものだったと思う。皆が目撃した。今日の試合はフェアではなかった。完全にアンフェアだ。それが私の気持ちだよ。私は誰も騙すつもりはないし、特にサポーターを騙すことはできない」とコメントした。

一方、Rマドリードのアンチェロッティ監督は、メディアから、シャビ監督が「アンフェアだ」と話したことについて問われると、「ボールがゴールに入ったという明確な映像がなかったので、あのゴール(※ヤマルのシュートがゴールライン上でGKルニンに止められたプレー)はゴールではなかった。そしてルーカス・バスケスに対するPKは明らかなものだったと思う」と話した。