【マドリード=高橋智行通信員】首位バルセロナはアウェーでアトレチコ・マドリードに2-1で逆転勝ちし、勝ち点76に伸ばした。
国王杯準決勝のリベンジに挑むバルセロナは、前節ラヨ・バリェカノ戦に勝利してリーグ戦5連勝を達成し、首位をキープ。ラフィーニャ、デ・ヨング、クリステンセンが負傷欠場し、勝てば2位Rマドリードとの勝ち点が7に開く状況下、フリック監督はリーグ2連覇に向けた今季最後の困難なアウェーゲームに4-2-3-1で臨んだ。レバンドフスキとフェラン・トーレスを温存し、フェルミン・ロペスをトップ下、ダニ・オルモを前線に配置した。
アトレチコ・マドリードは代表ウイーク前のリーグ戦でレアル・マドリードに敗れ、4位に後退した。シメオネ監督は今季4度目の対戦に向け、オブラク、プビル、バリオス、ロドリゴ・メンドーサがけが、ジョレンテとカルドーゾが出場停止と、さまざまなポジションで不安を抱える中、4-4-2で臨んだ。バルセロナと再び対戦する欧州チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝を考慮してフリアン・アルバレス、セルロート、ルックマンの攻撃陣をベンチに置き、グリーズマンとバエナを2トップに起用した。
わずか11日間で3度対戦する欧州CL・準々決勝の前哨戦は、両チームが序盤からしっかりプレスをかけ、激しく攻める展開となった。
最初のチャンスはボールをキープしたバルセロナに訪れた。前半7分にラッシュフォードがFKを直接狙うが、GKムッソにキャッチされる。対するAマドリードは11分、右サイドを起点とした攻撃から、グリーズマンがペナルティーエリア内で個人技を発揮してシュートを打つが、GKジョアン・ガルシアの正面を突いた。
その1分後、バルセロナはすぐさまカウンターを仕掛け、フェルミン・ロペスが決定機を得るも、ムッソの好守に阻まれる。続く14分、ニコ・ゴンサレスを股抜きで抜いたヤマルの鮮やかな左足アウトサイドのクロスをフェルミンが合わせるが、ムッソの飛び出しに阻止された。
それ以降、中盤のつぶし合いが続く中、バルセロナは35分にヤマルがムッソとの1対1を迎えるも、シュートはポストを直撃した。
虎視眈々(たんたん)と反撃の機会をうかがっていたAマドリードは39分、ラングレのロングパスでバルセロナDFの裏にうまく抜け出したジュリアーノ・シメオネが、完璧なトラップから冷静に右足インサイドで先制点を記録した。
バルセロナはその直後、アラウホが負傷退場を余儀なくされるアクシデントに直面するも、42分にラフィーニャの代役を務めたラッシュフォードが左サイドから仕掛け、ダニ・オルモとの壁パスでAマドリード守備陣を突破し、すぐさま同点にした。
そして前半アディショナルタイム、試合の流れを大きく変える事態が発生する。ニコ・ゴンサレスがヤマルへのハードタックルで退場となり、バルセロナ有利の状況となった。
後半開始直後、アルマダに対するファウルでジェラール・マルティンにレッドカードが提示され、10対10の同数になるかと思われたが、オンフィールドレビュー後、イエローカードの判定に覆った。
それ以降、両チームが次々と選手交代を行う中、Aマドリードは3日後の欧州CLの対戦を見越して攻撃の主力を温存し、下部組織の選手をデビューさせていった。
バルセロナは数的不利のため守りを固めたAマドリード相手に度々チャンスを作るが、フェラン・トーレスが立て続けに放った2本のシュートは、ともにムッソにファインセーブされた。
バルセロナはAマドリードゴールを包囲するも、堅固な守備を崩せずに同点での試合終了が濃厚となる中、43分にカンセロの強烈なシュートがムッソに弾かれ、そのボールがレバンドフスキの体に当たってゴールに入り、逆転に成功した。
2-1で勝利したバルセロナは2位Rマドリードとの勝ち点差を7に開き、スペインリーグ2連覇に大きく前進した。一人少ない状況で善戦しながらも土壇場で敗れたAマドリードは、勝ち点を積み重ねることができず、4位のままだった。
両チームはこの後、欧州CL・準々決勝で再び顔を合わせ、8日にバルセロナホーム、14日にAマドリードホームで対戦する。

