【ナッシュビル(米国)23日(日本時間24日)】新たな10番像を築く男が得点奪取を宣言した。W杯北中米大会に臨む日本代表MF堂安律(28=Eフランクフルト)は、1次リーグ第3戦スウェーデン戦(25日、ダラス)に向けて調整。ここまでノーゴールも高い献身性でチームを勝利に導いてきた。その美学を明かすとともに、無得点への不安不要を宣言した。チームは練習後に移動し、試合会場のダラス入りした。
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堂安はきっぱりと言った。「僕自身も得点を取れる確信はなぜかあるので、全く心配してないです」。
背番号10として初めて臨む今大会。2試合6得点とアタッカー陣が爆発する中、ここまで得点がない。右ウィングバックとして最終ラインまで戻る自己犠牲のプレーが目立つ。
10番。現代表の名波浩コーチに始まり、中山雅史、中村俊輔コーチ、香川真司、南野拓実がW杯でエースナンバーを背負ってきた。いずれも技術や得点感覚に優れるタイプ。堂安もアタッカーとして代表まで上りつめたが、守備陣から「守備の選手」と呼ばれるほど、守備意識、能力が上がった。「今は自分の得点よりもチームが勝つことにプライオリティーが高い」と自負する。
日本の基本布陣は、5バックの両ワイドに攻撃的な選手を配置する形だ。ただ、どんなに攻めが好きでも「良い守備から良い攻撃へ」のチームコンセプトに合わないと起用されない。堂安は「それをしないと試合に出られないというチームの雰囲気と競争がある」と語る。
勝ちたいから、チームのために走る。「この大会がエゴを出す大会ではないと全選手が認識している」。8番で臨んだ22年W杯カタール大会では、4試合で2ゴールを記録した。だが途中出場が多く、決勝トーナメント1回戦でクロアチアにPK負け。苦い記憶は強く脳裏に刻まれている。
「全ての試合に勝ちたいですし、どんな強豪国であれ、どんな有名選手であれ、僕たちが勝って、僕たちが喜ぶ、ウィナーとしてピッチを去りたいという思いは代表としてこの3年半、特に芽生えてきていること。勝利にこの上ないほど飢えていることは今までのサッカー人生でもなかったので、勝ちたいです」
白星を渇望する。師匠のベテランDF長友から献身性をたたえられ「彼には絶対いつかチャンスの時にボールがこぼれてきて、彼が全て持っていくんでしょう」と予言された。まな弟子も同意する。「本当に自分のゴールが必要な時が来ると思ってますし、必ずこぼれてくるという謎の自信はあるので、全く心配はしていません」と真顔で言い切った。【佐藤成】
◆堂安のW杯カタール大会1次リーグドイツ戦得点 0-1の後半26分から途中出場。直後の同30分に左サイドからのクロスがゴール前の混戦でこぼれてきて押し込み、反撃ののろしを上げる得点を奪った。
◆堂安のW杯カタール大会1次リーグスペイン戦得点 1次リーグ第3戦のスペイン戦は0-1の後半開始から投入。同3分にペナルティーエリア右から強烈な左足のミドルシュートをねじ込んだ。


