[ 2014年2月16日11時43分 ]

 「金メダルは取れなかったけど、銀でも大満足です」。ジャンプのラージヒルで2位となった葛西紀明(41)の姉紀子さん(44)は16日、取材に応じ「五輪で結果を出してくれた。家族にとって英雄のような存在です」と喜んだ。

 紀子さんは北海道名寄市の自宅で、夫や子どもとテレビ中継を見守った。

 肺炎をこじらせるなどして入院中の妹久美子さん(36)も、病室のテレビで観戦していた。試合後、無料通信アプリLINE(ライン)で姉や葛西に向け「うれしい」と伝えたという。

 母幸子さん(当時48)は放火に巻き込まれ、1997年に息子の個人のメダルを見ることなく亡くなった。「お母さんもきっと喜んでいるはず」。紀子さんは言葉を詰まらせた。