[ 2014年2月6日7時46分 ]

 全競技の先陣を切って6日開始の五輪新種目、スノーボードのスロープスタイルで、コースの危険性が波紋を広げている。5日に欠場を発表して3連覇がかかるハーフパイプに専念することになった王者ショーン・ホワイト(米国)は米メディアに「改善されているが、けがのリスクが高すぎる」と苦言を呈した。

 選手が不安視するのはジャンプ台の大きさだ。高く飛び出せるために見栄えはする分、着地の衝撃は大きくなる。審判員を務める横山恭爾氏は「こんなに大きい台は見たことがない」と驚く。

 公式練習ではメダル候補のトシュテン・ホルグモ(ノルウェー)が序盤の障害物から落ちて鎖骨を折り、欠場に追い込まれた。国際スキー連盟(FIS)の担当者は「難しい技を繰り出したから落ちた」とコースの難度との関連を否定したが、日本の尾形修強化委員長は「斜面が急で勢いがつきすぎるので、非常に難しい」と指摘した。