大学駅伝シーズン開幕を告げる出雲全日本大学選抜駅伝は12日午後1時5分に号砲が鳴る。同駅伝の開会式が11日、島根・出雲市民会館で行われた。

 今年の箱根優勝メンバー8人を擁する青学大は来月の全日本、来年1月の箱根を含めた大学駅伝3冠の呼び声が高い。今大会も当然優勝候補だが、同駅伝は本命が崩れることが多いだけに原晋監督(48)は「1番の鬼門がここ」と引き締めた。

 100キロ以上の他の駅伝に比べ、総距離45・1キロと短い。1つのミスが大きくレースを左右する。当日は西風6メートルの強風の予報が出ている。追い風の前半に流れを失うと、向かい風の後半では追いつけない。青学大の最大のライバルとみられる東洋大はエース格の服部兄弟を2、3区に配置してきた。原監督は「1区の小椋が(東洋大より)10秒先にくれば青学大、並びだったら東洋大の優勝」と話し、10年度の早大以来、5年ぶりの3冠の1歩へ、スタート勝負を強調した。