青学大の小野田勇次(3年=豊川)が、2年連続区間2位だった6区を58分3秒で走り、三度目の正直で初の区間賞を獲得した。日体大の秋山清仁(現愛知製鋼)が前回大会で記録した58分1秒の区間新記録はならなかったが「やっと取ったなという感じ、区間新が見えていたので、ちょっと悔しい思いがあるけれど、うれしいです」と満面の笑みを浮かべた。

 往路優勝の東洋大の今西駿介(2年=小林)から36秒差でスタートしたが、15・27キロ地点で今西をかわし、17・1キロ地点の函嶺洞門で逆に13秒の差をつけた。「やっと追いついた…このまま抜けると思った」と抜いた瞬間を振り返った。

 笑顔とは裏腹に、体はきつかったようだ。「今までで1番、ダメージがあり、立っているのが辛い」と本音を漏らした。東洋大には、逆に52秒の差をつけた。「後の選手は、楽に走ることが出来ると思う。これだけ離したんで、楽に走って優勝して下さい」と後続のメンバーに優勝を託した。