2020年東京五輪代表選手選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」への出場権をかけた別府大分毎日マラソンで、園田隼(黒崎播磨)が日本人トップの2時間9分34秒で全体2位に入った。園田はMGCへの出場を決めた。

 2時間10分40秒の記録を持つ園田が抜け出したのは30キロに差し掛かったところ。晴天の大分で、揺るやかなペースでレースが進行したが、ペースメーカー2人が外れたところでスパートをかけた。30キロ地点で1時間31分44秒。

 その後、2017年のロッテルダムマラソン12位のデスモンド・モクゴブと激しいデッドヒートを展開。勝負は最後の大分市営陸上競技場まで持ち込まれたが、2位に食い込んだ。

 園田はレース後のインタビューで「勝つという目標にはもう1歩でした」と悔しさをにじませた。

 優勝したデスモンド・モクゴブは2時間9分31秒。

 

 ◆グランドチャンピオンシップ(GC) 2019年9月以降に開催予定の20年東京五輪マラソン代表選考会の名称。GCで男女各2人を選ぶ。17年夏から19年春までに行われる国内指定大会「GCシリーズ」で、日本陸連が各大会に定めた順位とタイムの条件を満たした選手はGC出場権を獲得する。男子は北海道、福岡国際、別府大分毎日、東京、びわ湖毎日がGCシリーズに指定されている。