陸上女子100メートル、200メートル日本記録保持者の福島千里(29=セイコーホールディングス)が9日、シンガポール・オープンに出場するため、羽田空港発の航空機で出発した。

 先月22日の今季初戦となるオーストラリアでの競技会では100メートル11秒82。2戦目となる今回は「いい感覚で走れるといいなと思います」と笑顔。男子短距離の山県亮太(セイコーホールディングス)と同じく、昨秋から仲田トレーナーに師事し、筋力が増加。6月には30歳となるが、進化を続けている。今季初戦は結果が出なかったが、練習では大きな手応えをつかむ。「練習でやってきたことを出せれば。試合でしか分からないこともある。試合の数をたくさんやってという感じだと思う」と言う。復活の青写真は描けている。

 シンガポール・オープンでは市川華菜(ミズノ)前山美優(新潟アルビレックスランニングクラブ)斎藤愛美(大阪成蹊大)とのチームで、女子400メートルリレーにも出場する。