陸上の世界選手権(9~10月、ドーハ)代表選考会を兼ねた日本選手権男女20キロ競歩が17日、神戸市六甲アイランド甲南大周辺コースで行われる。16日は同市内で記者会見が行われ、男子で5連覇を目指す高橋英輝(26=富士通)が「ノーモア・ピットレーン」の誓いを立てた。

今回は3度の歩型違反で2分間の待機が命じられる「ピットレーン」を国内大会で初導入。高橋は昨年5月の世界チーム選手権で経験し、18位に沈んだ苦い記憶がある。「ハイペースのレースでは、そこで勝負が終わってしまう」。今大会で1時間20分0秒を切り、優勝すれば世界選手権代表に内定。1時間17分26秒の自己記録を持つ王者は「(違反3度で失格にならないため)カードが出やすくなることを危惧している。まず練習してきたこと(歩型)を出せるように」と意識し「ベストの歩きをして優勝したい」と言い切った。