「最強」の自負を持って挑む。男子マラソンで2時間6分54秒の自己記録を持つ井上大仁(26=MHPS)が21日、上位2位が東京五輪代表に内定するマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)へ向け、長崎市内で報道陣に対応。

コースは6月に試走し、練習は順調に消化できている。「優勝を目指して頑張るだけ。日本記録は大迫選手が持っていますが『一番強いのは誰か?』と言われたら、自分だと言います。そこは引いたらダメ」。運命のレースまでは残り3週間。「胃がキリキリする」と緊迫した毎日を送っているが、表情からは自信がみなぎっている。

26位だった17年世界選手権後から練習でもレースでも腕に時計は着けない。MGCも着ける予定はない。「記録を追って走り、いいことがあったことはない。どういう感覚で走るかが大事」。MGCにタイムは関係ない。追い求めた強さで、五輪の道を切り開く。