陸上走り幅跳びで8メートル40の日本記録を持つ城山正太郎(24=ゼンリン)が7メートル90で優勝した。

4回目、5回目とも7メートル71に止まった。3回目に7メートル79をマークした小田大樹(ヤマダ電機)を追う展開。出場予定だったアジア室内選手権が新型コロナウィルスによる肺炎の影響で中止になったことを受け、急きょ、出場を決めた試合。練習の延長線上として、調子は整えずに挑んでいた。最初は「思うような動きができなかった」と言うが、最終跳躍で意地を見せた。見事に逆転した。

城山は「最終跳躍をまとめられたのが唯一よかった点。8メートルぐらいは跳びたかった」。優勝しても、結果には満足していなかった。日本記録保持者となり、世界選手権でも決勝に進出し、注目度も高くなった。それが「いい方向に働いている」。一回りパワーアップした体が冬季も充実ぶりを物語る。「日本選手権へ跳躍をまとめていけたら」と語った。