陸上の日本代表道産子3選手がオンラインで“観客”を沸かせた。セイコー・ゴールデングランプリ(GGP)が開催予定だった10日、日本陸連が実施したオンライントークイベントに女子やり投げ北口榛花(22=JAL、旭川東)100メートル障害寺田明日香(30=パソナグループ、恵庭北)男子短距離の小池祐貴(24=住友電工、立命館慶祥)が参加。東京オリンピック(五輪)代表候補が、それぞれの自宅から近況を語った。

日大4年の昨季、日本記録を樹立して4月から新社会人となった北口は「まだ1度も出社できていない。友達もゼロなので欲しい」と少し寂しげ。それでも同郷の先輩寺田からオムライスのおいしい作り方を紹介された際には「ちょっと何いっているかわからない」と北口らしくとぼけて笑わせた。

後輩から肩透かしを食らった寺田は11年セイコーGGPに出場した時の映像を見て「(体が)細いなぁ」としみじみ。競技復帰した昨季に日本記録を打ち立てた1児の母は、この日は長女から母の日の手紙を受け取り「うれしくて、うるうるした」と話した。

小池は自宅にあった犬のぬいぐるみを、一緒に出演した飯塚翔太と白石黄良々に突っ込まれて「自分のイメージに合わないですね」と苦笑い。視聴者からの「100メートル、200メートルどちらが好きか」という質問には「得意な200メートルで世界に通用するために100メートルに注力している」と答えた。日本人3人目の100メートル9秒台スプリンターは、1年後の東京五輪をしっかりと見据えていた。【浅水友輝】