男子400メートルで日大東北(福島)町田怜央(2年)が48秒51で優勝した。予選は9月に痛めた左足をかばいながら走り、タイムは49秒46の全体5位通過。それでも決勝は前半から力強い走りで先頭集団に加わると、残り50メートルでラストスパート。「絶対に1位でフィニッシュしたかった。がむしゃらに腕を振った」と、気合で優勝をつかんだ。

福島・白河二中3年時に、今大会の会場で行われた東北中学陸上で同種目制覇。続く全国中学陸上では4位入賞した。「同じ会場で2年前と同じように優勝できてホッとした」。高校進学後は400メートル障害も技を磨き、日本陸連が主催するリモート選手権では400メートルで全国4位、400メートル障害では同9位タイに位置づけられた。23日には広島で開幕する全国高校総体の代替大会「全国高校陸上競技大会2020」に2種目で出場予定。「自分が持っている力に自信を持っているので楽しみ。早く全国の選手と戦って、自分の力を試したい」と全国舞台を待ち望んだ。【相沢孔志】