全国高校駅伝は12月20日、京都で開催される。東北6県の男女代表校を紹介する「都大路で輝く」の第4回は岩手編です。男子は一関学院が県26連覇を達成し、30度目の出場。昨年の全国メンバー6人が残り、戦力は充実。17年の過去最高成績5位の記録を塗り替える意気込みだ。

県内で無類の強さを発揮する、一関学院は全国入賞を狙う。26年連続30度目の都大路出場。10月に行われた、県予選では大会新の2時間7分59秒のタイムをたたき出し、チームの仕上がりは順調。千葉裕司監督(32)は「レベルの高いところを目指してきた。3年前、5位に入賞したチームと比べても、間違いなく速い」と手応えを感じる。今年はコロナ禍の影響で、高校総体(インターハイ)が中止になり、涙を流す選手もいた。同監督は「立て直すのは大変だった。『なくなったものは、仕方がないだろう』と言って、選手の冬にかける思いは強くなった」と振り返った。

全国の雪辱は全国で果たす。昨年は登録メンバー10人中9人が1、2年生の若いチームで挑んだ結果、58チーム中53位と大きく沈んだ。昨年は7区のアンカーを務め、今秋県予選では花の1区を走った石井達也(3年)は「前回大会の悔しさをバネに、走り切りたい」と言葉に力を込めた。過去最高成績5位を上回り、有終の美を飾る。