東京五輪の男子3000メートル障害で7位に入賞した三浦龍司(19=順大)が8分32秒47で2連覇を達成した。「自分が今、できることをできたかなという感じです」。自身が持つ日本記録の8分9秒92には遠く及ばなかったが、2位に10秒以上差をつける貫禄勝ちだった。

三浦は「トラックからロードに移行している時なので、キレもピークの時と違う。満足というよりも、しっかりこなしたという意味合いですね」と淡々とレースを振り返った。

東京五輪という世界の大舞台を経験し、意識が変わったか聞かれると「消極的になったりしましたが、考え方、気持ちの入れ方が変わったかな」と手応えを口にした。

今年のトラックシーズンを終えて「思った以上に記録出ましたし、充実していた」と振り返った。「伸び悩んだり、不安要素もあるが、コントロールしながら、息の長い選手になっていきたい。3年後を見据えて、レベルアップしていきたいのは当然ですし、ロードも克服していきたい」。3年後のパリ五輪出場への意欲をあらためて示した。

今後、本格的な駅伝シーズンを迎える。現在は監督から「しっかり箱根駅伝を走れる体作りを」と言われているという。「目標は箱根駅伝優勝ですし、3大駅伝には優勝、そこにからんでいかないといけない」と意気込んだ。【近藤由美子】