6度目の総合優勝を狙う青学大が、2年ぶり5度目の往路優勝をつかんだ。歴代2位の5時間22分6秒だった。5区(20・8キロ)の山登りで1年生の「山の神」が誕生、若林宏樹が終盤まで区間記録ペースの快走で2位との差を広げた。

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1区(21・3キロ)に起用された志貴勇斗(2年)が5着と上位に付けると、2区(23・1キロ)でエース近藤幸太郎(3年)が3人を抜いて2位に浮上。3区(21・4キロ)で1年生の太田蒼生が区間2位と快走し、首位を奪取した。4区(20・9キロ)の飯田貴之主将(4年)が安定した走りでリードを守ると、5区を若林宏樹が危なげなく逃げ切った。

青学大はエントリー16選手すべてが1万メートルを28分台で走る総合力が持ち味。往路5区間で区間賞は1人もいなかったが、選手層の厚さを見せつけた。

原晋監督は「学生1人1人が自覚を持って、覚悟を持って臨んでくれた。本当に素晴らしい!」と選手たちを絶賛。復路に向けては「油断せずに攻めの走りをする。パワフル大作戦、パート2です」と意気込んだ。

帝京大は細谷翔馬(4年)が2年連続の5区区間賞の激走で、青学大から2分37秒差の2位に入った。

3位は3分28秒差で、総合連覇を狙う駒大だった。2区でエースの田沢廉(3年)が東京国際大のヴィンセント・イエゴン、国士舘大のビンセント・ライモイらケニア人留学生を抑えて区間賞(1時間6分13秒)を獲得し、首位に浮上。しかし3区で逆転を許し、往路優勝は逃した。

4位は国学院大、5位は順大が続いた。

6位に入った中大は、1区で吉居大和(2年)が独走し、2007年(平19)に佐藤悠基(東海大)の記録(1時間1分6秒)を更新する1時間0分40秒の新記録をマークした。