陸上界の「フワちゃん」が「13人抜き」区間新の快走で魅せた。

【都道府県対抗女子駅伝】京都が優勝 群馬・不破聖衣来は13人抜き/詳細>

女子1万メートルで日本歴代2位の記録を持つ拓大のスーパー1年生、不破聖衣来(せいら、18)は、出身の群馬の4区(4キロ)に出場。22位でタスキをうけると、序盤から快走。中間の2キロ過ぎで7人を抜く。その後も別次元のダイナミックな走りで、ぐんぐんと突き進む。さらにスパートして6人抜き。わずか4キロで計13人抜きの快走。12分29秒と区間新を出し、9位でタスキを渡した。

「前にいる選手をひたすら追いかけて、記録が出てうれしいです。高校のときは全国に出場できなかった。少しでも前で渡したかった。今年は世界選手権があるので、出場できるように頑張りたい」。昨年大みそかの全日本大学女子選抜駅伝でも10人抜きのケタ違いのスピードを披露。3年後のパリオリンピック(五輪)を目指す新星が新年から、圧倒的な存在感を見せつけた。