東京五輪1万メートル代表の安藤友香(27=ワコール)が、2時22分22秒をマークして、日本人トップの3位でフィニッシュした。

レース後のインタビューでは「強い選手について行けなくて悔しい」が第一声だった。しかし、「最後まで粘れた。この悔しさを次につなげていきたい」と前を向いた。

5キロ時点で、ルース・チェプンゲティッチ(ケニア)に早くも引き離された。「思った以上に早く出られて、世界との差を感じた」。安藤のハーフポイントは1時間9分47秒。野口、渋井、高橋に続く日本人4人目の2時間20分ぎりがみえるペースで折り返しを迎えていた。最後はペースを落としたが、粘りの走りで3位に食い込んだ。

マラソンの世界選手権米オレゴン大会(7月)の代表選考を兼ねた大会で、派遣設定記録(2時間23分18秒)と日本人2位以内をクリア。世界切符を確実とした。24年パリ五輪の代表選考会、グランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権も獲得。「(MGCを勝ち抜き)パリではメダルを狙えるよう頑張りたい。自分自身でベストを尽くして、日々精進していきたい」と今後に向けて意欲を見せた。

19年世界選手権覇者のチェプンゲティッチが大会新の2時間17分18秒で優勝。20年東京マラソンを制したロナチェムタイ・サルピーター(イスラエル)が約1分半遅れの2位だった。